カラーリングでつきものなのが髪へのダメージ。
ヘアカラーで起こる髪へのダメージの原因はカラー剤に含まれるアルカリ成分によるものです。
最近ではいかにアルカリを除去できるカラー剤かという点が注目されています。
そのアルカリによるダメージをお酢の力で中和してくれるのが酢酸カラーです。
お酢の力でカラー剤のアルカリを吸着することにより
ダメージレスなヘアカラーに効果がある酢酸カラーについてご紹介します。
カラーリングによるダメージヘアのメカニズム】
サロンで行うカラーリングではアルカリカラーと呼ばれるアルカリ剤を使う方法が主流です。
まず、アルカリ剤により毛髪が膨張し、キューティクルが開きます。
そこへ薬剤の成分が髪の内部に浸透していきます。
このとき、アルカリ剤が過酸化水素を分解して活性酸素が発生し、
活性酸素がメラニン色素を分解することにより、髪が明るくなります。
同時に活性酸素が染料どうしを結びつけて思い通りの髪色に発色させます。
特に髪を明るくする場合はアルカリが必要になります。
ところが、アルカリは弱酸性の髪をアルカリに変化させ、
カラーリングの後も髪の内部に残ってダメージヘアの原因となってしまうのです。
これまでのカラー剤ではこのアルカリによるダメージに対してアルカリの量を少なくするか、
中性カラーでアルカリを軽減させるしかありませんでした。
しかし、色の鮮やかさや明るさを実現させることに焦点を置くと
どうしてもアルカリカラーより劣ってしまうという現実がありました。
そこで、多くのサロンでは高品質なトリートメントと組み合わせることで
ダメージを表面上感じさせないようなメニュー作りをしています。
しかし、トリートメントでは根本的にアルカリカラーによるダメージをなくせた訳ではなく、
トリートメントから日が経つとダメージヘアが目立つようになってしまうのが現状です。
そのアルカリによるカラーリングのダメージをお酢のパワーで改善する効果があるのが酢酸カラーです。
【酢酸カラーとは】
酢酸カラーはカラー剤をシャンプーで流すときに酢酸が髪の内部に残留しているアルカリを遊離化し、
髪内部のph値を調整するカラー剤です。
簡単に言えば酢酸カラーの成分が、シャンプーの時に成分が分解されて
髪に浸透したアルカリを限りなく除去させるという仕組みです。
アルカリを除去すると言っても低アルカリカラーではないので、
カラーの発色や髪の明るさはアルカリカラーに劣るということはありません。
酢酸カラーには酢酸塩という中性の成分が含まれており、アルカリ性のカラー剤と一緒に髪の内部にまで浸透していきます。
酢酸塩には水と混ざることで酢酸と塩に分離します。
つまり、中性だった酢酸塩がカラー後のシャンプーで水に触れることにより酸となり
アルカリを吸着して毛髪内部にアルカリを残さないという仕組みです。
アルカリが髪の内部に残留しないため、アルカリカラーと同じ効果の発色をしながらダメージを抑制するため、
アルカリカラー以上のダメージレスな仕上がりを期待できるのです。
【酢酸カラーで期待できる効果】
酢酸カラーには以下のような効果が期待できます。
・アルカリを分解することによるダメージ軽減
・キューティクルを整え美しい髪へ
・透明感のある発色で流行の髪色に
酢酸には毛髪内部に浸透したアルカリをデトックスする効果とダメージにより劣化してしまったキューティクルを閉じ
ダメージを軽減する効果が期待できます。
ダメージ軽減だけでなく発色も良いので最近人気の外国人風の透明感のあるカラーや
白髪を活かしたグレーカラーとの相性も抜群で、ツヤ感やボリューム、質感がアップするカラー剤です。
【カラーリングでうるつや髪にしたいなら一度は試してみては?】
酢酸カラーについてご紹介しました。
酢酸カラーはこれまでにないメカニズムでダメージレスなカラーリングを実現してくれます。
髪を傷ませたくないけどカラーリングを楽しみたい、という方は一度は試してみてはいかがでしょうか。